ダイソン人気のヒミツ その2
前回に引き続き、ダイソンのお話。
ダイソンのカタログを開いてみました。
左側に少々ピンボケの状態で並んでいるのは、国内メーカーの商品の写真。ぼかしてあるけどよく見ればどこのメーカーのどれであるかわかるよね。ホースを意識的に雑にしいているのはおもしろい。各商品には吸引力の低下率が表示されている。
(写真をクリックして拡大して見てね)
ほんで右側にはダイソンの掃除機がジャスピンで写っているわけ。
自信あるねえ。
そんでね、こちらは、また別のページ。
物置の中で、ダイソンは棚の上にちょこんと。ライバルメーカーのは下にホースのばしたままで収納されているんですね。コンパクトに収納って言いたい訳だけど、こちらはなんと写真はぼかさずにそのまんま写している。
ちなみに、ここに写っているのが某社の掃除機、そう、私が最初に買ったヤツそのものだ!かわいそうに、こんなところに登場させられて。。。
で、
ダイソンはとにかく自信あるんですね。日本の市場では、比較広告はまだまだ受け入れられない風土がありますよね。それでもここまでやるのは、よほど商品に自信があるからですよ。
この広告を見て比較メーカーが、「コノヤロウ」と思って訴えようとする。訴えるには誇大広告だの、性能比較に間違いありだのの論拠が必要になる。それができなければ黙っているしかないもんね。黙っているんだなあ、国内メーカーさん。
国産の名誉復活回復のためにちょっとだけ言っとくと、ダイソンがすべてにおいてよいわけではないんですね。使った感想としては、本体が重い、掃除の時の取り回しも重い、図体がでかい、アタッチメントが雑。やはり、使い勝手の点では、ユーザーフレンドリーな日本メーカーにはかないまへんな。
消費者としての比較レポートは、こちらにもありました。
私と同じくコストコのキャンペーンで購入したらしい。
PROFILE
ASSISTEC技術屋社長 伊藤隆康
ホシデン(株)開発研究所で9年、パナソニック電工(株)制御技術開発研究所で16年間新商品開発に従事。2005年に『株式会社アシステック』を設立し電子機器開発設計支援・コンサルティング業務を行っている。
和太鼓奏者。