身近な疑問を科学する
大阪市立科学館 目の錯覚その2
ええ~?? つっつかめない!!!
写真をクリックして見てください。
穴の入り口に豆電球が浮かんでいる。
一見何の変哲もない豆電球ですが、手を伸ばして掴もうとしても掴めないんですね、コレ。何度やっても、そこには何もないのでむなしく空気を握ることの繰り返しになるだけ。ヒョイヒョイ。
わかっていても目の前で見るとホントに不思議な気分になっちゃいますね。どちらの方向からでも、どんなに近づいて見てみても、確かにそこに電球はある(あるように見える)んですね。5センチ近くで近づいてしげしげと見たけれど、やはりそこには電球が”ある”としか思えない。
原理は、凹面鏡に映る物体の像を見ているからなんですね。
中央の直径5センチほどの穴の底は凹面鏡になっていて、実際にはその中間に豆電球が置いてあるんですよ。電球は凹面鏡に反射し、入り口付近で像が結像するように配置してあるんですね。すると見ている人には、穴の入り口に豆電球が浮いて見える。本物の電球の像だから本物に見える。思わずさわりたくなるってわけ。
科学って、単純な原理の方が感動しますね。
スターウォーズで出てくる立体動画も、まんざらウソではないかもね。
PROFILE
ASSISTEC技術屋社長 伊藤隆康
ホシデン(株)開発研究所で9年、パナソニック電工(株)制御技術開発研究所で16年間新商品開発に従事。2005年に『株式会社アシステック』を設立し電子機器開発設計支援・コンサルティング業務を行っている。
和太鼓奏者。