缶ビールパッケージの不思議2
缶ビールの紙パッケージは枚の細長い紙をぐるっと一周巻いたような構造なんですね。
開くとこんな風になっています。左右中央付近にある2つの半円形の切り起こしは手で提げる部分ですね。
で、
おもしろいのは左右両端のつなぎ目部分なんですね。
つなぎ目(メス側)を拡大するとこんな感じです。
写真では見にくいですが、上端の3つある横長角孔のそれぞれの下にはさらにスリットが1本切ってあります。
もう一方の側(オス側)です。
先端の3つの楕円形のかぎ爪のそれぞれの下には今度は台形状のスリットが切ってあります。
それぞれを勘合したところ。
(一方を黒く塗ってあります)
(上部)メス側のスリットにオス側の先端楕円部が勘合し、
(下部)横長角孔にオス側の台形のスリット部が勘合して抜け防止を強固にしています。
ここがはずれたら致命的ですが、ビールの重量はすべてこの部分にかかりますので、抜け対策は万全ですね。
たった1枚のボール紙を接着剤なしで折りあげるだけで缶ビール6本を確実にパックする。なんだか、日本の折り紙文化を感じさせますね。
―メカトロ商品開発・設計・製作 ASSIST TECHNOLOGY―
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(株)アシステック 伊藤 隆康
PROFILE
ASSISTEC技術屋社長 伊藤隆康
ホシデン(株)開発研究所で9年、パナソニック電工(株)制御技術開発研究所で16年間新商品開発に従事。2005年に『株式会社アシステック』を設立し電子機器開発設計支援・コンサルティング業務を行っている。
和太鼓奏者。