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身近な疑問を科学する

レーザー光線の謎

レーザー光線についてもう少しお話ししましょう。


レーザーは開発最初は”固体レーザ””気体レーザ”と言って、ルビーなどの結晶やCO2等の気体に光を通して励起・共振させて取り出していたんですが、現在私達の身の回りにあるのは殆どが半導体レーザですね。


半導体レーザ外観よく似た光の「LEDの原理」については前にこのブログでちょっと紹介しましたが、レーザ光の原理は簡単に言うと「純粋な色の光を対向する鏡の中で何回も反射させたあとで外に放出させた」という感じ。これを半導体で実現したのが半導体レーザです。最初に赤色半導体レーザが、次に青色半導体レーザが、そしてまもなく緑色半導体レーザが開発されようとしているんですね。


赤色レーザはレーザポインタやマウスの底から出てくる光とか、CDやDVDを読み書きする光源に使われていますし、青色レーザは最近流行のブルーレイディスクの光源ですね。


では、なぜこれらにレーザ光が使われるか(なぜレーザ光でなければならないか)というと、レーザ光の特徴である「まっすぐに飛ぶ純粋な光である」ということがあるからなんです。


懐中電灯の豆球やLEDを暗闇で照らしたときには先に行くに従って光線が拡がっていきますよね。でもレーザ光はどこまで行っても拡がらない、つまり、優れた直進性があって、しかも純粋な色(純粋な赤、純粋な青という風に波長が揃っている)なんです。だからDVDの様な非常に細い溝(実際にはドット)を読み書きするのにうってつけなんですね。


レーザって人間で言うと「都会ズレしていない真面目で実直なヤツ」なんですね。


あ、まるで私みたい?!。。。


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(株)アシステック 伊藤 隆康

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