LD(レーザーダイオード)とLEDの違い
DVDレコーダーに使われている電子部品『LD(レーザダイオード)』とその操作パネルに使われている『LED(発光ダイオード)』。いずれも半導体素子ですがその違いはなんでしょう。前にもちょっとお話ししましたが、もうすこし詳しくお話ししてみますね。
LEDとLDの略語の意味ですが、
LEDはLight Emittng Diodeの略で文字通り発光ダイオード。
LDはLASER Diodeの略で、また”LASER”はさらにLight Amplification by Stimulated Emission of Radiationの略なんですね。日本語では「誘導放出による光の増幅」と訳されます。
LEDの方は半導体内で電子と正孔が出会った時に放出される光を光源としているんですね。まあ、こちらは何となくわかりますよね。恋に落ちた情熱的な電子さんと正孔さんが、ふと出会って激しく輝いてる、ってことですね。
一方、LDの方はやや複雑なんです。
発生した光をそのまま放出するのはもったいないから、まずは半導体の中に閉じこめておいて共振させちゃう。”共振”とは簡単に言うと、燃えよドラゴンの映画のラストシーンにあるような鏡の部屋に閉じこめて何度も何度も往復反射させる。するとそのうちにだんだんと純粋な光になっていくので頃合いを見計らって外に放出させる、というわけです。
なので、レーザ光は単一波長で直進性に優れたコヒーレントな光なんですね。
おそらく10年後には蛍光灯や電球は姿を消して、懐中電灯やヘッドライトはすべてLEDに、記録や加工/計測に使われているレーザーはもっともっと幅広い分野に拡がってますます私達の身近な存在になっていきますね。
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(株)アシステック 伊藤 隆康
PROFILE
ASSISTEC技術屋社長 伊藤隆康
ホシデン(株)開発研究所で9年、パナソニック電工(株)制御技術開発研究所で16年間新商品開発に従事。2005年に『株式会社アシステック』を設立し電子機器開発設計支援・コンサルティング業務を行っている。
和太鼓奏者。