開発・設計・試作ものづくりお助け隊
No.040 移植用臓器保存バッグの封入装置
テフロン用レーザ溶着装置の開発
用途
移植用臓器保存バッグの封入
開発ポイント
移植用臓器はドナーから摘出後に保存用バッグに入れて冷凍保管されるが、その性質上袋の封入には高度な気密性が要求される。一方、バッグは超低温保存しなければならないためその材質はテフロンであるが、テフロンは溶融温度が高いため熱溶着による封入条件が非常にシビアである。従来はシートヒーターによる加熱溶着であったが封入性能のバラツキが大きいという問題があった。
今回開発した装置はレーザスキャンニングによる溶着システムで完全自動化することにより、ヒトの手を介さずに一定条件の下で繰返し安定した封入作業が行えるようになったため、現在臨床試験を行っている。